私が最初に描いた絵(黒の賢者・白の賢者)
はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」
今回は、私が人生で最初に描いたパステル作品を紹介します。
2年前、7月のある日。
100円ショップのパステルで描いたものです。
当時はまだまだひよっこでした…
何にも染まらない意志と革命の力を持つ黒の賢者。
何色にも染まる柔軟さと創造の力を持つ白の賢者。
これらは千葉県の展示会で実際に展示しました。あの時は本当に楽しかった…
今年はコロナウイルスで開催できなかったのですが…(悲しい)
話をもとに戻して…
今回はその作品について、過去を振り返りながら見て欲しいところごとに紹介していこうと思います。
▼目次▼
▼テーマは?▼
こちらの賢者たちは、私が実際に見た「尊敬する方」を模して作ったものです。
黒の賢者は、あの音楽家(以前ブログにも書いたあのお方)、
白の賢者は、某有名ゲームシリーズの生みの親(あの赤い帽子のあれです)。
当時の私はこれらを賞賛したかったために描きました。
「しょーもない理由だな。この人画家とか抜かしてるくせに、アイドルのうちわ作るようなことをしてるんだな」
と思ったそこのあなた。
ちょっと考えて欲しいです。
よくアニミズム(古代日本にもありました)といって
自然のものを神として扱う文化がありましたね。
しかし今日(地方では今でも根付いていると思いますが)、
現代人は神をあまり信じなくなったではないですか。
畏怖の対象だった森羅万象は科学によってバラされてしまい…
仏教一色だった葬式も簡略化され…
クリスマスの時もキリストを敬いますか?
世間はリア充だの非リア充だの大騒ぎしていてあまり敬うことなんてないでしょう。
「あなたは神を信じますか?」と街頭で言おうもんなら
怪しい新興宗教だと眉をひそめられてしまう。
現代人の心の中には、あまり「神」という存在がいないように見受けられます。
しかし、
私は賢者、つまり神を見ました。
私の中では賢者=神という思考がどうしてもあるんです。
いわゆる「現人神の類い」です。
あの音楽家は私たち人間に「自身の存在の万能さ」や「世界に潜む悪意」などを教えてくださいました。そして私はこことは全く違う世界を見ました。
自分の中ではその存在を、「黒の賢者」と呼ぶことにしました。
そして、
あのゲームデザイナーは私たち人間に「子供の心を持つ大人の姿」や「表現者という存在」などを見出させてくださいました。そして私は表現者の夢を持つことができました。
自分の中ではその存在を、「白の賢者」と呼ぶことにしました。
こういう「人を神と見る」考え方は
現代のアニミズムと言ってもいいのでは…と思います。
人間こそ自然の中で生きる動物ですから…
▼この文字は何?▼
作品の一部にはこのような文字が書かれていますが…
この文字は「オンジ」という言葉で書かれたものです。
(もちろん造語です)
「オンジ」とは世界のどこにもない文字です。
そのため(私以外の)世界の人々には、この言葉はわかりません。
世界の人々にとってよくわからないもの、理解できないもの。
当時の私は、その言葉で自身が敬愛する賢者を描きました。
後々考えてみて、
「言葉は通じないけれど日本のアニメを愛している」
という例みたく、
他の人と会話して気づく「個性の相違」をイラストで表すことができている例だと思います。
という自分なりの解釈をしてみましたが、
実際は何も考えず
「尊敬する人を神話チックに描いてやろー」
と思って造語まで作って描いていましたw
以上です!
ただ、尊敬する人を「神」と呼ぶのは現代のアニミズムであると言えるのは確かだと思っています。
あなたは、尊敬する方に対して「足元にも及ばない」と畏怖したり「この方の教えで救われた!」と感謝したり、
そういう経験ありませんか?
私は経験済みです。
▼まとめ▼
当時の私は本能のおもむくままに尊敬する方を描き、現代のアニミズムを表現しようとしていました。
前述の通り、この作品たちは千葉県の展示会に展示することになりましたが
展示会の規定で、
有名人の似顔絵や特定のキャラクターを使った作品は禁止されていました。
そのため、その方の名前は伏せて展示。
本来のテーマ「現代のアニミズム」は隠しテーマとなりました…
展示会でテーマを出せなかった分、少しでもこのブログによってそれを伝えたいと考え、今回の記事を書きました。
少しでも伝わってくださると嬉しいです…
それでは最後に…
あなたにとっての「神」はどんな人(あるいはもの)ですか?
コメントお待ちしております!